まだ夏の暑さが残る9月15日・16日の
両日に、地元の中学生6人が、梅組合へ
職場体験にきました。
お天気は予報では、その前後に台風の到来が。
しかし、彼らの行いのお陰か、件の台風は
それから3日後に到来となった。
第一日目。朝、9時前に到着した彼らは
意気揚々としつつ、どこか緊張気味でした。
早速、作業にかかるために支度を。
専用のエプロンに帽子にマスク姿に。
今回の仕事は、今年の6月に漬け込んだ
梅しろっぷの樽から、梅の実を取り出すこと
一段階目は、冷蔵庫の中から樽を運びだす。
二段に積んだ樽を動かすのは大人でも容易で
はない。
いくらキャスターの付いた台車に乗っている
とはいえ。最初、彼らも悪戦苦闘していた
が、さすがに若いというか頭が柔らかいとい
うか、すぐにコツを飲み込んでしまった。
あっという間に、
冷蔵庫の中から
樽をすべて運び出し
次の作業に進む。
樽の中には、梅の実を入れたネットがいくつ
もある。それを取り出す作業だ。
この作業は、
気をつけないと
あちこちしろっぷ
まみれになる。
しっかりと、汁を切ってネットを一つづつ
取り出す。
樽の高さは、彼らの胸の位置。前のめりに
なり樽の中からネットを取り出す。
その後、しろっぷを攪拌させて、
実で減った内容量を、一律にそろえる。
そして樽を元の
ように2段に重ね、
冷蔵庫へと戻す。
作業場をかたずけて
午前の作業が
終了。
彼らの顔に、うっすらと疲れの色が見えた。
午後は、梅干しのパック詰め。
七折小梅は皮が薄くて実が柔らかい。
詰めるときに気を付けないと、皮を傷つけて
商品とならない。
慎重に箸で摘み、
袋の中に、
並べるように
詰めていく。
今度は繊細な手先が要求される。
初めはおそるおそる差し出していた箸の先
が、数をこなすうちにコツをつかんだのか、
しっかりと梅干しを摘み袋の中に運んでいた。
午後の2時間で、
100袋を詰め
パックに詰めて、
シールを張り
完成品に。
これで第一日目は終了。
帰り際の感想が、
「一日、立ち仕事は疲れた。」と。
翌日も同じ時間に到着した彼らを待って
いたのは、梅園での仕事。
二日目は、梅園の堆肥降り。
早速、軽トラで梅園まで移動し、
傾斜のある畑の中、四方八方に伸びた
枝をかいくぐり、すでに運びこんでいる、
堆肥を梅の木の根元に振りまいていく。
堆肥一袋16キロ強
これを木の根元まで
運び、木を囲むよう
に振りまくのは
なかなかしんどい。
堆肥に、振り回され畑に足を捕られ
もくもくと作業を続ける。
汗まみれ、泥まみれ
になりつつ、
畑に点在する堆肥を
降る。
二日目は、午前も午後もずっと堆肥降り。
やっと作業が終了した頃には、
もうぐったりと疲れ果てていた。
それでも、作業後の達成感からか、
彼らの顔は輝いていた。
今回のこの経験が、
彼らにとって
実りあるものになり
何かの糧になれば
『うれしいな』、と思う。